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記事
「炭素文明論」佐藤健太郎 [2015/03/10 23:45]
化学物質が歴史に果たした役割について、生命、心、エネルギーの分野でまとめている。
炭化水素は油のような性質になるが、酸素や窒素が加わると分子内の電荷の偏りによって水になじみやすくなる。炭素と酸素や窒素との結合は離れやすいため、反応性が高い。
香辛料の多くは、フェニルアラニンが変換されてつくられており、ベンゼン環に3炭素程度の側鎖が付いた構造をしている。
江戸時代の薩摩藩は、奄美や琉球で生産された砂糖を大坂で販売し、その資金で蝦夷地の昆布を買い付けて大陸に売り..
「稲作の起源」池橋 宏 [2013/02/14 23:45]
稲作は焼畑農業ではなく、サトイモなどの根菜栽培を起源とする株分けから生まれたとの説を展開する。水稲に備わっている短日感光性や休眠性といった遺伝子が陸稲では失われており、陸稲から水稲には簡単には戻らないとの理由で雲南アッサム起源論を否定する。いきなり種蒔きが始まったのではなく、株分けから栽培が始まったという主張も受け入れやすい。様々な難題が整理されており、歴史観も少なからず変えられた。情報量も多く力作である。
根栽農耕
・根栽植物の貯蔵器官は、乾季のある亜熱帯や冬季のあ..
「文明の海洋史観」川勝 平太 [2012/06/11 23:45]
梅棹氏の生態史観の地図の修正を試みている部分に興味を持ったのがきっかけ。海洋貿易の視点から世界の歴史の転換を論じている。
9〜11世紀のフランク帝国は内陸国家だったため、土地が唯一の富の源泉である封建制を生み出さざるを得なかった。ヴェネチアが1378年のキオジア海戦でジェノヴァを破ってイスラム制海権下にあった東地中海を支配したことが中世の終焉をもたらした。
14世紀半ばから150年間にわたってヨーロッパを襲った疫病により、中世の権威であった宗教に対する懐疑が生まれ..
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