タグ / 文明史

記事
「マヤ文明」青山和夫 [2015/03/20 23:45]
マヤ文明の概略、特に最も興味のある文明の盛衰がコンパクトに整理されている。 マヤ地域では古期の紀元前1800年まで狩猟採集が主で、雨季と乾季に移住する生活を続けていた。先古典期中期の前1000年頃に大きな穂軸と穀粒のトウモロコシが生産され始め、トウモロコシ農耕を基盤とした定住生活が各地で定着した。 マヤ文明は石器を使い続け、鉄器は用いなかった。車輪の原理は知られていたが、大型の家畜がいなかったために荷車や犂は発達しなかった。「ピラミッド」はウィツと呼ばれる山信仰と..
「砂の文明・石の文明・泥の文明」松本健一 PHP新書 [2011/10/05 23:45]
定住牧畜のヨーロッパ、遊牧の北アフリカ・中東、農業のアジアをそれぞれ、石の文明、砂の文明、泥の文明と表現し、外に進出する力、ネットワークする力、内に蓄積する力があると論じる。気候風土による生活・文化の相違から価値観や世界観の違いが生まれ、それによって歴史的にも衝突を繰り返してきたとの考察はおもしろい。文明と文化の違いや、ハンチントンの文明論を批判している部分も、説得力があって読み応えがあった。 著者は、「外に進出する力」としての文明が民主的な理念のもとに自由競争を必然化..