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『日本の土』山野井徹 [2016/09/27 23:45]
クロボク土の正体を明らかにすることがこの本のテーマだが、土壌の形成過程から丁寧に説明しているのでわかりやすいし、様々な観点から考察していく様は謎解きをするようでおもしろい。土の正体を解明することによって過去の生活を垣間見ることができるとは驚きであった。 土壌は、岩石が風化して粒子となったものが集まって母材となり、ここに有機物の分解や集積、無機物の溶脱や集積が進行して形成される。土壌の形成過程は気象条件が支配的で、森林の多い日本では褐色森林土が55%を占め、クロボク土と沖..
「大地動乱の時代」石橋克彦 [2011/04/27 23:45]
主に東海・関東地方の地震の歴史とメカニズムについて解説した本。安政の東海地震から大正の関東大震災までを活動期とし、それ以降は静穏期が続いたとする説を中心に、詳細な歴史的事実を追い、プレートの理論と推論で解説している。主な大地震の発生域を地図で示し、それぞれをプレートのメカニズムで解説し、沈み込み速度やすべりの長さ、繰り返し周期を分析している4章はわかりやすかった。 1986年の大島噴火の後、2000年には三宅島も噴火したが、これらが「前触れ」の可能性があると著者が示唆し..