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『アルツハイマー病は「脳の糖尿病」』鬼頭昭三, 新郷明子 ブルーバックス [2018/03/02 23:45]
糖尿病とアルツハイマー病は、膵臓や神経の細胞内の状態に共通点があり、どちらもインスリンの作用が低下したことが原因という。したがって、アルツハイマー病の予防と治療は、運動療法と食事療法が有効であるとの驚きの結論になっている。 糖尿病は、インスリンの量が不足したり、作用が低下したインスリン抵抗性になることによって、ブドウ糖の代謝異常を起こして血糖値が上昇することで起こる。インスリンは、膵臓にあるランゲルハンス島の中のβ細胞から出される。過食や運動不足によってブドウ糖の余剰状..
『欧米人とはこんなに違った日本人の「体質」』奥田昌子 ブルーバックス [2018/01/16 23:45]
日本人は、遺伝的素因、生活習慣などの環境要因が欧米人とは異なるために、欧米で行われた結果をそのまま日本人に当てはめることはできないという観点から、生活習慣病やがんの予防法について論じる。 筋肉には赤筋(遅筋)と白筋(速筋)があるが、欧米白人では5〜6割が白筋に対して、日本人では7割が赤筋。日本人が筋肉を増やしても基礎代謝量はほとんど上がらないため、やせ体質にはならない。 食事からのカルシウムの摂取量と骨折の発生率には関連がない。日本人は、海藻、緑黄色野菜、大豆、小..
『寄生虫なき病』モイセズ・ベラスケス=マノフ [2017/06/05 23:45]
アレルギーは衛生状態が改善したことによる副作用のようなものと言われているが、寄生虫や細菌の刺激を受けなくなったために免疫系が正常に機能できなくなったものであると説明する。 2000年代の初め、白血球の一種で腸内の共生細菌との平和を維持するレギュラトリーT細胞が存在することが確認された。アレルギーは、免疫反応が誤作動することではなく、免疫を制御する抑制細胞の欠如によって起こる。アレルギーを引き起こすタンパク質は主に寄生虫を構成しているものだが、寄生虫に対しては作動する抑制..
『あざむかれる知性』村上宣寛 ちくま新書 [2017/02/12 23:45]
複数の論文を統合するメタ分析の手法を用いた研究を紹介している。諸説が入り乱れる食事や健康の分野についても、結論が出ているものが多いようだ。 scienceの語源は、ラテン語のscientia(知識)、その起源はギリシャ語のskhizein(分割する)。現象を分割すると数量化が可能になり、伝達が可能になる。すなわち、科学の特徴は、検証可能性と言える。 アーチポルド・コクランは、1972年に根拠に基づく医療(EBM)を提案し、1993年には、ひとつのテーマに関する広範..
「9割の病気は自分で治せる」岡本 裕 [2014/07/20 23:45]
日本の医療は薄利多売で、患者の8〜9割は自己治癒力で直すことができるという。血圧の正常範囲がどんどん下げられている実態や、すべての死亡率で考えるとコレステロールは低くしない方がいいとの指摘は、医学に対する不信感を抱いてしまうほど。化学物質である薬を飲むのは体の機能を悪くするという認識を改めて確認した。 ・糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満症、痛風、便秘、頭痛、腰痛、自律神経失調症、不眠症は、医者にかからなくとも治癒できる。 ・血圧が高くなるのは、体の機能を維持するための適..
生活習慣の改善を分単位の寿命の延び縮みで考える [2013/02/07 23:45]
日経サイエンス3月号におもしろいグラフ記事が掲載されていた。 生活習慣によって健康の良し悪しがあるのは常識だが、その効果としての寿命の延び縮みが分単位で表せるようになったとのこと。寿命30分を1単位として、記事に掲載されていたものは以下の通り。 寿命が延びる習慣: 運動    +2(最初の20分) 運動    +1(以降40分ごと) 果実と野菜 +1(1.25食) 飲酒    +1(アルコール最初の10g) 寿命が縮む習慣: 体重過多  −1(適正..