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「歴史を変えた気候大変動」ブライアン・フェイガン [2015/02/25 23:45]
近世小氷期の暮らしぶりが詳細にまとめられている。内容はヨーロッパが主体で、数年ごとの気候変動がNAO振動で説明されている。 北大西洋振動(NAO)は、アゾレス諸島上空の強い高気圧と、アイスランド上空の低気圧の間で繰り返す変動で、海面水温の変化が主な要因。NAO指数が高いときは西風が吹いて大西洋の海面の熱をヨーロッパ中央部に運ぶ。南ヨーロッパの冬は乾燥し、北ヨーロッパの夏は雨が多くなる。NAO指数が低く気圧傾度が小さいと、偏西風が弱まってヨーロッパの気温が下がる。 ..
「気候変動とエネルギー問題」深井有 [2012/12/18 23:45]
本のタイトルも副題も穏やかだが、著者はCO2による温暖化原因論を切って捨て、排出削減政策に真っ向から反対している。地球温暖化防止のキャンペーンは、チェルノブイリの事故によって高まった反原発の世論を抑え込むために編み出されたという見解まで示している(p.161)。これらの見解への賛否を差し置いても、本の役割がテーマに関する情報を広く豊富に提供し、わかりやすく整理して説明することであるとすれば、深く頭を下げたいと思うほどの力作。 序章ではクライメート・ゲート事件について説明..
「チェンジング・ブルー」大河内 直彦 [2012/08/27 23:45]
海底堆積物、氷床コア、沈降サンゴ、ミランコビッチ・フォーシング、放射性炭素、海洋深層水など、過去の気候変動を解明するための方法とその原理が丁寧に説明されている。その方法を編み出してきた歴史もたどっているので、よりおもしろく読める。わかりやすく書かれているので、ボリュームがある割にすらすら読めてしまう。とてもありがたい本です。 ・二酸化炭素は海水中で水と反応して、90%が重炭酸イオン(HCO3)、9%が炭酸イオン(CO3)として存在する。 ・化学反応に必要なエネルギーの..