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「2100年の科学ライフ」ミチオ・カク [2015/03/03 23:45]
300人以上にインタビューした最先端の研究に基づいているので、あくまで予測であるとはいえ、結構説得力がある。技術的な話が長く続くのは退屈でもあったが、7章以降の社会面への影響の考察が興味深かった。文明のランクを、惑星規模、恒星規模、銀河規模でタイプ分けしているのはぶったまげたが、その指標として、エネルギー量、情報量、エントロピーといった候補をあげているのは議論としておもしろかった。 スター・トレックや禁断の惑星などのSF系の映画がたくさん登場する。また、歴史や物理学を学..
「疑似科学入門」池内 了 [2012/12/26 23:45]
疑似科学を通して科学的方法について論じるような内容になっている。「入門」が付いているのは、全体を概観したものだからのようだ。 第1章では、第一種疑似科学として占い、超能力、疑似宗教を取り上げる。これらの背景にある人間の認知に関するエラーやバイアスを説明している部分はわかりやすく整理されている。その上で、「疑似科学は関連性の錯誤を期待して網を張っていると言える」とまとめているのは腑に落ちる。 第2章では、第二種疑似科学として科学の悪用・乱用を取り上げ、アルカリイオン..
「天才たちの科学史」杉晴夫 [2011/10/11 23:45]
天才科学者として、ケプラー、ガリレオ、ニュートン、ラボアジエ、ダーウィン、メンデル、フーコー、パストゥール、コッホと関連人物を取り上げ、それぞれの業績や生涯を紹介している。 ケプラーが3つの法則を発見する背景には、ティコ・ブラーエが蓄積した観測データがあったこと、ガリレオの最大の業績は落体運動の法則の発見であり、天動説の主張や木星の衛星の発見などはとるに足らないものであること、ニュートンは20代前半で万有引力を発見したが、ケプラーとガリレオの成果を統一的に説明したに過ぎ..
「思想史のなかの科学」伊東俊太郎, 村上陽一郎, 広重徹 [2011/09/26 23:45]
古代から現代にかけての科学の通史が詳細に説明されている。秀逸なのは、科学の歴史をピンポイントで説明するのではなく、思想との関係で歴史を追うことで流れがわかる点。原子論と民主主義、進化論と進歩思想や自由競争主義など、科学の発見がもたらした思想への影響についても触れていて、科学を思想の歴史の中でとらえる意味が伝わってくる。現代の合理主義がもたらすストレス社会や環境問題がデカルトやベーコンの思想に端を発していることもわかった。 人類史の巨視的展望 ・人類文明の歴史は、人類革..
「世界を知る101冊―科学から何が見えるか」海部宣男 [2011/09/22 23:45]
いいブックガイドを見つけた。著者はかつて国立天文台に勤めていた天文学者。毎日新聞の「今週の本棚」で1997年から紹介してきた150冊の中から101冊を掲載したもの。科学全般、人間、生物、科学者、科学論のほか、文系の世界や歴史と文化、未来の分野の本も取り上げているところがユニーク。新聞に掲載されたものが基になっているため、多くが一般向けの本になっている。 あとがきでは、日本の中央官庁のトップクラスが圧倒的に文系出身者で、科学の専門知識が政策で活かされていないことを嘆いてい..
「音律と音階の科学」小方 厚 [2010/01/17 23:45]
ブルーバックス刊、そしてタイトルの通り、音階の成り立ちを科学的に解説したものです。そして、コード進行の話も少し出てきますが、内容はあくまで「音楽」ではなく「音階」です。 まず、2音の波長は等比であること、そしてドの音の波長を2/3(3倍波)にすることを何度も繰り返すと12音階ができること、しかし、12音目のドは1オクターブ上の音とわずかにずれるため、それを解決するために純正律がいくつか考案されたこと、そしてその後、転調しやすい平均律が採用されるようになったことが説明され..