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ブックガイドの積極的な利用のすすめ [2017/02/11 18:00]
自分の読書歴があまりにも貧しいことに気づいて愕然とし、奮起して読み始めたのは2010年。しかし、書店の膨大な数の本の中から読むべき本を自分で探すのは簡単なことではないし、効率的でない可能性が高い。ネットのレビューも積極的に利用したが、最も役に立ったのはブックガイドだった。紹介されている本の中から関心を持ったものを読むことができるだけでなく、不案内な分野のトピックを知ることもできるし、関心の幅を広げることができる。何を読んだらいいかわからない読書初心者はもちろん、効率的な読書を..
『ニッポン沈没』斎藤美奈子 [2016/07/28 23:45]
「ちくま」誌に連載された「世の中ラボ」の2010年8月号から2015年6月号までをまとめたもの。当時旬の社会問題について、斎藤が選んだ3冊程度の本をベースに論じている。いくつか読みごたえのある記事もあった。 「『大きな政府』で何が悪い」では、自民も民主も新自由主義経済の推進者、小さな政府論者が主流であることを嘆く。榊原英資「フレンチ・パラドックス」や、神野直彦『「分かち合い」の経済』は、日本がすでに小さな国であること、大きな政府のフランスが小さな政府の国より経済成長率が..
『「読まなくてもいい本」の読書案内』橘玲 [2016/06/17 23:45]
著者が「知のパラダイム転換が起きた」とする4分野(複雑系・進化論・ゲーム理論・脳科学)と功利主義に絞って読書案内をする。各分野についての解説もその歴史を追う形で読みやすくまとめられている。 複雑系については、マンデルブロを軸にその歴史を追っている。マンデルブロがプリンストン高等研究所の博士研究員となった時、ノイマン、オッペンハイマー、アインシュタイン、ゲーデルなどの知性が集まっており、のちに「この時(の経験)を超えることがなかった」と回想している。マンデルブロは「複雑系..
「<問い>の読書術」大澤真幸 [2015/03/30 23:45]
思考を促す本25冊を選んで、その論点を紹介するにとどまらず、さらなる考察を進めていくような内容。書評をするには本の内容を簡単に紹介することになるが、それがかみ砕く形でまとめる結果になっており、入口に導いてくれる。特に、市場主義経済、マルクス経済学、宇宙論、網野史学といった、とっつきにくかったテーマがわかりやすかった。 経済学にはさまざまな流派があったが、やがてシカゴ学派が一人勝ちして、市場主義の政策が進められていった。市場主義経済学では、失業や景気変動、バブルは発生しな..
新聞の書評欄に掲載された本 [2015/02/22 11:00]
かつて、「新聞5紙のBook Review」というサイトがあり、各紙の書評記事へのリンクがまとめられていました。毎週ここ1か所をチェックすればすむので、とても便利だったのですが、昨年の中ごろに突然終了してしまいました。復活することを期待していたのですが、かないそうもないので、自分で作ってしまいました。 新聞の書評欄に掲載された本 朝日、読売、日経、毎日、産経、東京の6紙と、朝日、毎日の週刊誌を対象にしています。紙面日曜の書評は、毎日・産経・東京は当日、読売は月曜、..
「使える経済書100冊」池田 信夫 [2012/08/12 23:45]
本の紹介を通して経済に関するホットなトピックが見えてくる。氏のスタンスを明快に述べているのも、それはそれでわかりやすいし、論点も見えてくる。特に「日本型資本主義の限界」の章が興味深かった。同時に、日本の政治状況に改めてがっかりしたが。 <紹介文で関心を持った部分> ・産業革命の本質は、植民地から搾取した資本を株式会社に蓄積するイノベーションだった(交換のはたらき) ・日本経済の最大の課題は、産業構造の問題に着手すること(構造改革の真実) ・少子化の根本的な対策は、..