2012年04月10日

「細胞から元気になる食事」山田 豊文

蛋白質、脂肪酸、炭水化物をはじめとした主要な栄養素について、ひとつひとつわかりやすく説明されている。食生活が欧米化する前の方が体が丈夫だったことや、マーガリンや牛乳がよくないという指摘は意外だった。日本人の腸の長さが欧米人より2mも長いという事実は、植物性の食品を中心にし、動物性の食品を控えた方がいい理由として納得できる。

例示されている1週間メニューを参考にしながら、栄養の濃いもの、果物や生食、発酵食品、ビタミンCをとることを心がけ、ファスティングにも挑戦してみようと思う。

・多量の蛋白質をとると尿酸などがつくられるため、血液が酸性になる。また、肉にはリンが多く含まれている。これらのバランスをとるために骨内のカルシウムが血液中に溶け出す。
・飽和脂肪酸は、牛肉や豚肉、乳製品などに多く含まれる。体内で合成されるため、食事からとる必要はない。牛や豚の体温は高く、脂肪の融点が高いため、人間の体内では固まりやすい。
・不飽和脂肪酸は、オメガ3系とオメガ6系に分けられる。オメガ3系は、魚油に多いEPAやDHA、亜麻仁油やシソ油に多いαリノレン酸がある。オメガ6系は、一般的な植物油の主成分であるリノール酸、動物性脂肪に含まれるアラキドン酸がある。どちらも体内で合成できない必須脂肪酸だが、欧米系の食生活ではオメガ6系をとり過ぎる。
・マーガリンはオメガ6系のリノール酸が過多。製造時の過熱、水素添加の過程で、心臓病のリスクを高くするトランス型脂肪酸がつくられる。
・トランス脂肪酸は、ショートニング、加工油脂、ファットスプレッドなどとして、クッキー、ケーキ、チョコレート、菓子パン、コーヒーフレッシュなどに大量に含まれている。
・穀類、豆、イモ類などに多い複合炭水化物は、エネルギーを長時間、安定して供給する。砂糖などの単純炭水化物や、パンや麺類などの加工食品は、血糖値を急に上昇させ、インスリンによって血糖値が下がり、糖は肝臓や脂肪に蓄えられる。体調不良や心の病の原因にもなる。
・カロリーに対してビタミンやミネラルの多いのは、豆類、ゴマなどの種実類、ワカメなどの海藻、野菜、魚、シイタケなどのキノコ類、イモ類(マゴハヤサシイ)。
・過酸化脂肪が含まれるのは、揚げ物、干物、スナック菓子。
・果物などに含まれる食物酵素は、体内で分泌される消化酵素をサポートする。タンパク質である酵素は加熱によって破壊されるため、生で食べることが必要。発酵食品は食物酵素のかたまり。
・食事を止めて消化酵素の消費を抑えることで、免疫力や自然治癒力を高めるための代謝酵素にパワーを振り分けることができる。体調が悪くなると食欲がなくなるのは、自然治癒力を優先するため。ジュースファスティングやミネラルファスティングが効果的。
・有害ミネラルや化学物質には脂溶性のものが多い。ファスティングによって体脂肪を燃やせば、有害物質が遊離して排泄される。
・体内のビタミンCが1/3に減ると、必ずうつ病が現れる。ビタミンCはストレスによって消費される。
・植物性食品を中心とした食生活を送ってきた日本人の腸の長さは約9mで、欧米人より2mも長い。日本人が欧米人並みに肉類を食べると、腐敗による有害物質が腸内に停滞するため、腸内細菌のバランスを崩し、有害物質が血管を通して全身に運ばれてしまう。

細胞から元気になる食事 (新潮文庫)細胞から元気になる食事 (新潮文庫)
山田 豊文 / 新潮社 (2009/02)
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